帽子やヘルメットは被ると薄毛になる。は本当?

よく、「帽子やヘルメットを被ると薄毛になる」という噂を聞きますよね。 でも、薄毛の原因を調べてみても、その是非はあまりはっきりとしません。この都市伝説のように語り継がれる根拠は、何なのでしょうか。

コーディネートの一部として帽子を着用するだけでなく、仕事場によっては安全や衛生管理のために帽子やヘルメットの着用が義務付けられている人も多いです。 また、バイク等を運転する人も、被らなければならない決まりがあります。どうしても帽子やヘルメットを被らざるを得ない人にとっては、この都市伝説が気になって仕方がないかもしれません。

そこで今回は、帽子やヘルメットと薄毛の関係について見ていくことにしましょう。

帽子やヘルメットが頭皮・髪の毛に与える影響

結論から言うと、帽子やヘルメットを被ることで直接的ではないにしても薄毛を誘発する要因にはなります。 しかし、ちゃんと日々のケアをして清潔を保てば、帽子やヘルメットを被ることでの薄毛のリスクは回避できます。

帽子やヘルメットを被ることで、心配なのが以下の3つ。

・蒸れによる雑菌の繁殖
・締め付けによる血行不良
・摩擦によるダメージ

帽子やヘルメットを被ると、風通しが良くないぶん温度や湿度が高まり、蒸れます。 頭皮の汗は雑菌のエサとなり、長時間そのままにしておくと雑菌が繁殖し不衛生な環境に。臭いも発生してしまいます。汗や皮脂が溜まりベタベタの状態になると、毛穴を塞いで髪の毛の成長にも悪影響。

でもこれは、毎日きちんとシャンプーをして頭皮を清潔にしたり、休憩時間は帽子やヘルメットを脱いで汗を拭いたり、帽子やヘルメットを清潔に保つことで対策できます。

髪の毛の成長には、栄養を届けるために血の巡りも重要です。帽子やヘルメットのサイズが合わず、 窮屈な状態で使用していると、頭皮の血行が悪くなり薄毛の原因につながりやすくなります。サイズの合わない帽子を何度も被り直して髪の毛がこすれると、摩擦が生じて髪の毛が切れやすくなります。

こうしたことから、帽子やヘルメットが薄毛につながると言われることもあるようです。ですが、きちんと対処すれば、 少なくともこれらの原因で薄毛になるリスクは防げます。

帽子やヘルメットの着用が髪の毛を守ることもある

帽子やヘルメットは、髪の毛にとってマイナスなことばかりではありません。特に夏場の紫外線対策には有効です。 髪の毛や頭皮にダメージを与える紫外線から守ることで、パサつきや日焼けから守ることができます。

このように、帽子やヘルメットの着用は、髪の毛や頭皮にとってプラス・マイナスのどちらにも働きます。 日陰や室内では脱いで汗を拭く習慣を身に付けたり、正しいサイズを選んだり、毎日きちんと洗って清潔を保つなどの対策をしながら、帽子やヘルメットと上手につきあっていくことをおすすめします。